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Front Plate ~ 微速前進

日常を言葉にするためのブログ

銀河英雄伝説【小説】

 

銀河英雄伝説 1 黎明編 (創元SF文庫)

銀河英雄伝説 1 黎明編 (創元SF文庫)

 

 銀河英雄伝説。言わずとしれた田中芳樹さんの作品を足かけ1年で終に読み終わりました。

1980年代の作品でありながら現代でも十二分に楽しめる作品だってのはただただすごいにつきます。物語としてのマクロな部分に視点を置いた重厚さはもちろんなのですが、何より各陣営の登場人物の魅力がありすぎること。ヤン、ラインハルトはもちろん、脇を固めるキャラクター達。特にヤン側で言えばアッテンボロー、ポプラン、シェーンコップの中年三人は大好きですし、ラインハルト側で言うならやはりロイエンタール、ミッターマイヤーにオーベルシュタインの三元帥はほんと良いキャラクターでした。

特に好きだったのがミッターマイヤーですねー。彼の懐の深さ、忠義の厚さ、自分の能力を過信しない謙虚さ、そして奥さんラブ。何これかっこよすぎるでしょう。もちろん彼も帝国では天才だったはずなんですよね。けれども、それ以上の天才であった君主と友人がいた。そんな中でも、自分の役割を理解しまっとうしたところがもう本当にかっこよくてね。陣営としてはヤンファミリーが好きだったのですが、ミッタマイヤー彼だけは本当に大好きです。

そして、もう一人のどうしても憎めない男オーベルシュタイン。彼もなー、明らかな嫌われ役だったんやけどラインハルトが輝くためには彼のような闇の部分を一身に引き受ける人間が必要だったんだということを考えると嫌いになれない人物だったなと。特に、小数を切り捨てて大義を取るってのは為政者として間違ってるとはどうしても思えない自分としては帝国側の人間として誰かが言わないといけないことを言い続けた人物だったなと思います。どこまでもラインハルトがいっそう輝くための闇であり続けた素晴らしい部下であったんですよ彼は。そして、為政者側としての正当性を彼自身が一番理解していたからこそ、何者に評価されなくてもそれでよかったんだと思います。彼の理解者は愛犬くらいしか描かれませんでしたが、こういう芯がある生き方なんやから誰か寄り添える人がいてもよかったと思いますが、誰もいないからこそ闇がより暗く。そういうもんなのかもしれません。

一年かけて10巻を読み切ったので、個々のエピソードは忘れてる部分も多く最後に印象に残ったところのみの感想になってしまうのが残念ではあります。今後は定期的に読んだもの見たものを書きとめていきたいと思います。

なんにせよ、銀英伝は現在進行形で漫画も連載されていますし、興味がある方はまずは漫画からが入りやすいかもしれません。私も漫画を読んでみようと思ってる次第です。

次はアルスラーン戦記かな。